「「答える場ではない」 遮断の答弁で陥った菅首相の苦境」

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以下、朝日新聞デジタル版(2021/1/24 8:00)から。

 菅政権の支持率下落が止まりません。新型コロナウイルスへの対策が後手に回り、菅義偉首相への言動への不信感が広がっていることが主な理由と考えられます。

菅首相に感じるモヤモヤの正体とは。朝日新聞国会取材キャップの南彰記者が、ポッドキャストで2回にわたって読み解きます。

 「1カ月後には必ず事態を改善させる」と言って、緊急事態宣言に踏み切りましたが、専門家は厳しい見通しを示しています。7日の記者会見では1カ月で収束しない場合の対応が問われましたが、首相は「仮定のことについては答えは控えさせていただきたい」と述べました。

 こうしたやりとりを見て思い出すのが、首相が官房長官だった時の記者会見です。

 2017年8月。学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐり、事前に学園幹部と安倍晋三首相(当時)の秘書官が官邸で面会していたことが報じられると、記者会見でそのことを問う記者の質問に対して、菅氏は「ここは質問に答える場所ではない」と言い放ったのです。

(後略)

(南彰勝)