以下、朝日新聞デジタル版(2021年1月31日22時32分)から。
鹿児島県西之表市長選は31日投開票され、無所属現職の八板俊輔氏(67)が、無所属新顔で市商工会長の福井清信氏(71)=自民推薦=を破り再選した。同市の無人島、馬毛(まげ)島で国が計画する米空母艦載機の陸上離着陸訓練(FCLP)の移転と自衛隊基地整備が大きな争点で、接戦の末に反対を訴えた八板氏が容認の立場だった福井氏を退けた。
八板氏は5103票、福井氏は4959票で投票率は80.17%だった。八板氏は当選後、馬毛島の問題が争点になった選挙での勝利を「いわば住民投票という形で私が信任された。市民による『ノー』だと考える」と話した。
防衛省は2019年以降、島の大半を買収。現在、硫黄島(東京都)で実施されている年間10~20日のFCLPを馬毛島に移転する計画を進める。全島に自衛隊の基地を整備し、年約130日の自衛隊機訓練なども予定している。
(後略)
(奥村智司)