「菅首相、五輪の質問をスルー 「打ち勝った証し」使わず」

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以下、朝日新聞デジタル版(2021/4/17 7:43)から。

 バイデン米大統領との共同記者会見では、米メディアが菅義偉首相に東京五輪開催について、新型コロナウイルスのワクチン接種が進んでいないことを念頭に「公衆衛生の観点から日本は五輪の準備ができていない段階で進めるのは無責任ではないか」と質問した。

 だが、菅首相はこれには直接は答えず、日本メディアに次の質問を促した。

 首相から指名された日本メディアは、東京五輪パラリンピックをめぐる具体的なやりとりのほか、新型コロナのワクチンや2030年の温室効果ガスの削減目標についての具体的なやりとりを尋ねた。

 首相は「(会談では)私から今年の夏、世界の団結の象徴として東京五輪パラリンピック大会開催を実現する決意を述べ、バイデン氏からは改めてご支持をいただいた」と強調。そのうえで「東京大会を実現すべくしっかり準備を進めていく」と改めて述べた。

 首相はこれまで、五輪開催を「人類が新型コロナウイルスに打ち勝った証し」と繰り返してきたが、今回の共同会見ではこの表現は使わなかった。