以下、Full-Count(2021.07.14)より。
160キロ超を連発、19年の田中将大に続く日本人の球宴白星
■ナ・リーグ ー ア・リーグ(日本時間14日・デンバー)米コロラド州デンバーで13日(日本時間)に行われた大リーグのオールスター戦はア・リーグが5-2で勝利、エンゼルスの大谷翔平投手が勝ち投手となった。大谷はア・リーグの「1番・DH」兼先発投手として出場し、1回パーフェクトの好投だった。米球宴で日本人が勝ち投手となるのは、2019年の田中将大投手(当時ヤンキース、現楽天)以来2人目で、昨年は行われなかったため2開催連続となる。
メジャー4年目で初出場の大谷はまず初回、先頭打者として打席に立った。サイ・ヤング賞3度のシャーザー(ナショナルズ)と対戦し、2球目のカットボールを振っていったもののニゴロ。3人の内野手を一、二塁間に置いたナ・リーグのシフト守備に安打を阻まれた。
さらにその裏のマウンドに上がると、先頭のタティスJr.(パドレス)を左飛。マンシー(ドジャース)をニゴロ、アレナド(カージナルス)を三ゴロに打ち取り1回パーフェクトの好投を見せた。アレナドの打席では、1ボール2ストライクからの4球目が最速100.2マイル(約161.3キロ)を記録。続く5球目も99.7マイル(約160.5キロ)を計時し、160キロ超の剛速球を連発した。
その後の打席、3回1死ではバーンズ(ブルワーズ)と対戦し、一ゴロに倒れた。5回の打席を前に、JD・マルティネス(レッドソックス)を代打に送られ試合から退いた。
オールスター戦での“投打同時出場”は史上初で、実現するために降板後もDHとして出場できる特別ルールが採用された。日本人選手の1番打者起用は2010年・イチロー(マリナーズ)以来11年ぶり、日本人投手のオールスター先発は1995年・野茂英雄(ドジャース)以来26年ぶり。いずれも2人目だった。12日(同13日)には日本人初のホームランダービー出場も果たしており、快挙づくめの球宴となった。(Full-Count編集部)