「与党で3分の2「多すぎる」51% 朝日新聞世論調査」

amamu2017-10-25


 本ブログで、二日前に、個人的意見として、「選挙後も、国民の要求とかい離した安倍政治の抱える矛盾は全く解消せず、矛盾は拡大し、批判もさらに強まることだろう。安倍政権は盤石とはいえない。安倍政権は案外もろいとすらいえるのではないか。」と書いた。
 選挙後のいま、全国世論調査ほど、重要なものはない。

 以下、朝日新聞デジタル版(2017年10月24日22時39分)から。

 衆院選の結果を受け、朝日新聞社は23、24日、全国世論調査(電話)を実施した。自民党公明党合わせて定数の3分の2を超える議席を得たことについて尋ねると、「多すぎる」が51%で、「ちょうどよい」32%を上回った。
 自民大勝の理由については「安倍首相の政策が評価されたから」は26%で、「そうは思わない」の65%を下回った。自民支持層でも「評価」45%、「そうは思わない」48%だった。立憲支持層では「評価」9%に対し、「そうは思わない」が89%に達した。
 自公で「3分の2」については、比例区で自民、公明に投じた人も、それぞれ3割が「多すぎる」と答えた。年代別では、18〜29歳で「ちょうどよい」56%が「多すぎる」23%を上回ったが、他の年代は、いずれも「多すぎる」の方が多かった。60代は、69%が「多すぎる」と答えた。
 今後、安倍晋三首相の進める政策に対しては「期待の方が大きい」29%に対し、「不安の方が大きい」は54%にのぼった。自民支持層は「期待」58%、「不安」24%だったが、無党派層では「期待」11%、「不安」69%と逆の傾向になった。安倍首相に今後も首相を「続けてほしい」は全体で37%で、「そうは思わない」47%の方が多かった。
 野党第1党になった立憲民主党には49%が「期待する」と答え、「期待しない」41%を上回った。「期待する」は内閣支持層でも44%、内閣不支持層では63%に達した。年代別では、60代の期待が高く、62%が「期待する」と答えた。
 政党支持率は自民39%に次いで立憲17%。ほかは公明4%、希望3%、共産3%、維新2%、社民1%などだった。調査方法などが異なるため、単純に比較できないが、前回14年の衆院選直後の調査で、野党第1党の民主の支持率は7%だった。
 内閣支持率は42%(17、18日実施の前回調査は38%)、不支持率は39%(同40%)だった。

「自衛隊9条明記 反対45%、賛成36% 朝日世論調査」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2017年10月24日23時00分)から。

 衆院選の結果を受けて、朝日新聞社が23、24日実施した全国世論調査(電話)では、安倍晋三首相が意欲を見せる憲法9条改正についても聞いた。「自衛隊明記」について、安倍政権での改正の賛否を聞くと、「反対」45%が、「賛成」36%を上回った。
 年代別では、18〜29歳は「賛成」49%が「反対」34%を上回った。他の年代では反対の方が多かった。特に60代では反対54%に対し、賛成27%だった。男女別では、男性は45%が賛成だったが、女性の賛成は28%にとどまった。
 支持政党別にみると、自民支持層では賛成63%に対し、反対は22%だった。一方、立憲支持層では反対が88%にのぼり、賛成は8%。無党派層では反対44%、賛成21%だった。
 改憲の賛否別に、今回の衆院選比例区投票先をみると、「賛成」の51%が比例区で自民に入れたと答えた。一方、「反対」は34%が立憲に入れ、12%は自民に投じた。
 安倍内閣の支持、不支持の理由を4択で聞くと、支持の理由は「他よりよさそうだから」が最も多く44%、続いて「政策の面から」が24%。不支持の理由は、最多が「政策の面から」の36%で、「首相が安倍さんだから」の27%が続いた。

「小池さんのおごりがもたらした結果 細川護熙さん」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2017年10月24日20時50分)から。

 誰が勝ったのか、よくわかりません。そもそも何のための解散だったのかがわからないのですから。森友、加計問題の追及から逃れると共に、野党第1党の党首交代などの混乱に乗じ、選挙を有利に運ぼうという安倍晋三首相の魂胆が見え見えの暴挙でした。後世、憲政史の汚点と批判されかねません。
 首相は憲法改正を目指すようですが、改憲に進む環境が整ったわけではないでしょう。公明党もまだ慎重に構えているし、簡単にはいかない。そもそもなぜ今やらなければならないのか。機が熟しているとは全く思いません。安倍さんは本当に用心深くやっていかないと、ここでつまずきかねませんよ。
 大義なき解散は実は野党にとって好機でした。(東京都知事の)小池(百合子)さんが希望の党の代表に就任した直後の一瞬は風が吹いたのですが、その後の混乱が台なしにしてしまいました。小池さんが昨年の知事選で大勝できたのは、彼女が自民党に排除されたことを見て、有権者が味方になってくれたからでした。にもかかわらず、今回自分が排除する側に回ってしまいました。それではうまくいくわけがありません。おごりがもたらした結果でしょう。

 (後略)

聞き手・磯貝秀俊

「衆院選、勝ったのは「昭和」「角栄」 濱野智史さん」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2017年10月24日23時39分)から。

 「勝ったのは「昭和」」「死後なお、田中角栄が勝っているのかもしれません」という筆者の分析には賛成しかねるが、自民党の問題議員や疑惑議員を消極的に勝たせている構造とは何かという点では、考えるべき論点があるように思われる。
 市民革命を経ていない日本の民主主義の到達度という視点では、考えるべき論点があると思われる。が、その一方、軍事基地や原発など、政治課題が鮮明な選挙区では、問題は熾烈に争われてはいるのが、現代日本の政治状況ではないか。
 そう考えてみると、「勝ったのは「昭和」」というのは、分析として大雑把すぎやしないか。

 そこそこ若い世代の一人として、勝ったのは「昭和」だと私は思います。昭和時代に自民党が作り上げた、地元や業界への利益誘導に基づく集票システムを超える政治基盤が、本当に日本にはないんだな、ということがむなしく確認できました。そういう意味では死後なお、田中角栄が勝っているのかもしれません。

 日本はもともと、外圧でもないと変化の起きにくい島でした。黒船が来たから仕方なく近代化し、形だけ民主主義をやり始めたけれど、革命のあったフランスや南北戦争のあった米国のように、過酷な歴史を経て有権者に根づいた意識もない。だから日本の政治は、「民主主義ごっこ」のような一種の借り物でした。

 戦後、その「民主主義ごっこ」を日本流の利益分配システムに仕立て上げたのが、自民党であり角栄でした。その結果、組織票か、地元でずっと応援しているから、という利害と惰性中心で、政策は二の次という支持基盤が強固になりました。都市型無党派層の私から見ると、今回の結果は既得権益に頼る地方の人々が作り上げた分配システムの勝利にしか見えないのです。

 (後略)

聞き手・吉川啓一郎

"Fats Domino, Rock 'n' Roll Pioneer, Dead at 89"

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Fats Domino

 ファッツ・ドミノさんが亡くなった。
 RIP。
 以下、NYTより。
 By REUTERSOCT. 25, 2017, 11:48 A.M. E.D.T.

(Reuters) - Fats Domino, who brought rolling New Orleans boogie-woogie piano to early rock 'n' roll in chart-topping hits such as "Blueberry Hill" and "Ain't That a Shame," has died at the age of 89, officials said on Wednesday.

Domino, who for a while was mistakenly thought to have been killed when Hurricane Katrina devastated his New Orleans neighborhood in 2005, died at home on Tuesday of natural causes, the Jefferson Parish Coroner's Office said.

 (omitting the rest)

https://www.nytimes.com/2017/10/25/arts/music/fats-domino-best-songs.html