「英語できますか?-究極の学習法ー」井上一馬(1998)を購入した

「英語できますか? -究極の学習法ー」(1998)

 

 「英語できますか?」井上一馬(1998)を購入した。

 斜め読みしていて気になる箇所があった。著者の議論には、ESL(English as a Second Language)とEFL(English as a Foreign Language)の議論が必要となるだろうからだ。

Coffee Break

「英語で教える話」

 小学校での英語教育について、本文の中では触れませんでしたが、私は実はもっと大胆な意見をもっています。

 それは、英語を教科として教えるのではなく、将来的には、たとえば算数と社会を英語で教える方向にもっていくべきではないか、という意見です。

 本文の中でも申し上げたように、これからの日本人には、英会話レベルではない本当の英語力が求められるようになりますから、幅広い範囲のことを英語で学ぶことが間違いなく必要になってきます。そのために、英語を学ぶのではなく、英語で学ぶようにするのです。

 何も私は机上の空論を主張しているわけではありません。実際に、ワシントンに住んでいる私のアメリカ人の知人の子供が、公立の小学校で、算数と社会の授業を日本語で受けているんです。だから日本だって、同じようなことができないはずがないのです。

 (中略)

 なぜ算数と社会かというと、まず算数は世界共通の真理を追究する学問なので、英語で教えやすいし、英語で学ぶメリットが大きい。

 また社会の場合は、これを英語でやっていけば、非常に広い範囲の語彙や知識を英語で学ぶことができるからです。子供たちは大人になってから、日本について自由に英語で語れるようになるでしょう。

 日本語はこれと併行して国語やその他の授業でしっかりとやっていけば、何の問題もないと思います。シンガポールなどでは、全教科を英語で教えているほどなのですから。 (p.89)