21日、被害者として死者は確認されていないものの、引き続き起こった四つの爆破未遂事件がロンドンを恐怖の底に陥れている。この事件を捜査中、容疑者とされるアジア系男性一人が地下鉄のストックウェル駅で私服警察官によって射殺されてしまった。
男は、厚手のコートを着ていたが、武器らしきものは持っていなかったという。
いつ爆破されるかわからない状況下では仕方がなかったと当局は主張しているが、逮捕すべきであったとの批判も起きている。
International Herald Tribune(IHT)では、ニューヨークタイムズの記事として、Police kill suspect at rail station in Londonという小見出しで、以下のように報じている。
”LONDON: One day after four attempted bombings on London’s transport system, the police shot dead a man at an Underground station in South London on Friday.
A witness told the BBC that the man, described as being South Asian, had been pursued by plainclothes officers who fired five shots at close range.
“They pushed him onto the floor and unloaded five shots into him. He’s dead,” an eyewitness, Mark Whitby, told the BBC. “He looked like a cornered fox. He looked petrified.””
BBCによれば、警察官とのやりとりで、”I’m doing it.”とのコトバを発したとのことだが、アジア系男性ということだから、イギリス語が母語でなしに充分でなかった可能性もあるかもしれない。
容疑者は挑戦的で、指示に従わなければ射殺するぞという指示に従わなかったというが、CNNの報道や新聞記事からは、ほとんど問答無用で5発弾丸がぶち込まれたという印象を私はぬぐえないのだが、警察当局が警戒を強める中、ロンドンという大都市がカオス的状況になりつつあることに間違いはない。
この事件は、BBCが詳しく報じている。
http://news.bbc.co.uk/2/hi/uk_news/4706787.stm