中国を無視した国際理解はありえない

 昨年、ニュージーランドに滞在した際に、生活のあちこちで、私はmade in Chinaを見た。「必要にして充分」という生活哲学をもつキーウィにとって、可愛い文房具は売れない。日本人からすれば、「粗悪」にうつる文房具でも、キーウィにとって「必要にして充分」であれば、それで充分。品質は高くても、値段的にも高い日本製品を買おうとはしない。
 中国製品だけでなく、中国人留学生も多かった。
 英語学習にしたって、中国人留学生の学習意欲は高い。ボーっとしている日本人学生とは、えらい違いだ。
 どのような体制であれ、今後の世界を展望する上で中国は無視できない。それどころか、アジアに位置する日本としては、中国理解が重要だ。
 最近の新聞記事に、中国に対して親しみをもてない若者が増えているとのアンケート調査があった。中国を無視した国際理解はありえないと考えるならば、日本は間違った方向に進んでいると言わざるをえない。