イチロー選手のリーダーシップ

amamu2006-04-03

 そもそも野球観戦をよくやるわけでもないし、あまりにも忙しすぎて、つい最近日本チームが勝利したワールドベースボールクラッシクだってまともに一試合も観ていないのだが、イチロー選手の球場内外にわたる活躍ぶりとチーム内でのリーダーシップの発揮についてはニュースで注目していた。
 これまで終始クールだと言われ続けてきたイチロー選手が、今回のWBCでは、かなり積極的にチーム内外で発言したり、アピールをし続けたのは、おそらくは、王監督への尊敬の念と連帯感、そして、若手選手の多かった混成チームでの自分の位置と自らの果たすべき役割を深く自覚しての行動であったろうと、私は勝手に思っていた。
http://www2.asahi.com/wbc2006/TKY200603210271.html
 今日のIHTに、ワールドベースボールクラッシクで事実上のリーダーだったイチロー選手の、マリナーズでのリーダーシップを期待する記事が載っていた。
“There’s been considerable attention on Ichiro, who clearly was a leader on Japan’s World Baseball Classic championship team and could step into that role with the Mariners.
He’s never done that vocally with the Mariners but, has shown signs of it since he returned to the M’s after the WBC.”
 これまでイチロー選手は、自分の野球に集中していたからチームワークに関心がないように見られていたのかもしれないが、すでにそれは年齢が許さないし、イチロー選手にチームのまとめ役を求める期待が許さない。否、何よりも本人自身がそれを自覚し、有言実行にうつしていた。
 もう少し言えば、英語による大リーガーのチームと日本語によるナショナルチームとの比較によってイチロー選手が学んだことがあるかもしれないけれど、チームの中でのリーダーシップの役割を深く自覚したことに間違いはないだろう。
 イチロー選手は次のように発言している。
“I learned (in the WBC) what it is to be happy together. So I want to do that with the Mariners.”(Ichiro)
 ワールドベースボールクラッシクで学んだことを、今度はマリナーズで生かそうと決意するイチロー選手は無敵だ。