日本はこれで独立国と言えるのか

amamu2006-04-26

 沖縄米軍海兵隊のグアム移転費用負担問題ほど、日本国民を愚弄する問題はない*1
 まず、他国の軍隊のその本国への移転費用を、独立国がまかなうことの是非、国民の血税でまかなわれることの是非の問題がある。
 さらに、小泉首相は、国内では、小さな政府だとか何とかといって経費削減をアピールしているけれども、これまでの「思いやり予算」に加えて、他国の軍隊の移転費用を6割*2も支払うというのはいかがなものか。
 そして、その金額の莫大さである。
 内容は、移転費用といっているが、基地内の司令部庁舎、海兵隊宿舎、厚生施設、道路などの整備費用も含まれているというもので、これでは呆れてものが言えない。
 先の岩国市長選、沖縄市長選で示された民意をどう考えるのか*3
 国民が徹底して愚弄されているわけだが、こうした問題に怒ることをしなければ、国民はますますなめられるばかりである。

*1:4月29日の朝日新聞で、元官房長官野中広務氏が、在日米軍の再編をめぐる日米協議を「怒りと悲しみをもって見つめてきた」として、「独立国の矜持」について語っている。

*2:正確には59%で60億ドル、約7000億円。

*3:先に紹介した野中広務氏の同記事では、岩国市長選、沖縄市長選について、「国民をないがしろにしていては、必ずや民意のしっぺ返しを食う」と述べている。