少子化社会に対する政治的無策は明らかだ

amamu2006-04-28

 今日の朝日新聞で、「少子化社会」に関する内閣府の調査結果を紹介していたが、「自国が子どもを産み育てやすいと思うか」という質問に対して、日本、韓国は半数以上のものが、育てにくいと思っているという結果が出た。多数派が産み育てやすいと思うという欧米とはきわめて対照的な数値となった。
 「子どもを増やさない」は日韓で5割を超え、「増やさない」理由は、「子育てや教育にお金がかかりすぎるから」が、その最たる理由になっている。
 育児の夫婦の役割分担は、「もっぱら妻」「主に妻」が日韓は7割弱に対し、スウェーデンでは、「妻も夫も同じように」が9割。
 日本と韓国の傾向が似ていて、フランスとスウェーデンが似ている傾向を示し、「それが出生率に表れているのではないか」とみているというが、この鈍感さはいかがなものか。
 いまの日本の政治は、現状を追認しているだけで、問題解決の分析と正しい方針の実践が全く欠如している。私なりに言わせていただければ、「やるべきことをやらず、やらなくていいことばかりをやっている」のが悲しい日本の姿だ。
 政治の無策は明らかだ。