「サプライズ」の3曲目"Outrageous"(2006)

「サプライズ」

 ポール=サイモンの新譜「サプライズ」の三曲目。
 題名のOutrageousだが、「言語道断の」、「理不尽な」、「とんでもない」という意味で、Outrageousの冒頭は、次のような歌詞で始まる。


It’s outrageous to line your pockets off the misery of the poor


貧乏人のみじめさを利用して、私利私欲を肥やすなんて、とんでもない


line your pocketsは、「私腹を肥やす」「他人を犠牲にして、儲ける」の意がある。off the misery of the poorのoffは浅学でイメージがわかないので、職場のイギリス人の同僚に聞いてみたら、「貧乏人のみじめさを利用して」くらいの意味だろうと言われた。
 Outrageousの例が次から次へと紹介されて、以下のフレーズが繰り返される。
 世の中には、outrageousなことがたくさんあって、うんざりする。それが人生だ。Nine hundred sit-ups a day(「一日900回の腹筋運動」)というのは、そのイメジャリーだろう。
 それにしても、繰り返される次のフレーズは、どういう意味なのだろう。
 これも外見に執着する人間の理不尽さを言っているのだろうか。


Who’s gonna love you when your looks are gone?


君の外見がなくなったら、誰が君を愛するだろうか?