ソーラスは、1996年に結成されたアメリカ合州国のアイリッシュバンドで、私はこのバンドの音が好きだった。
カラン・ケイシー(Karan Casey)の少しハスキーだけれど清楚な唄声。なによりもジョン・ドイル(John Doyle)のアコースティックギターの鋭利に切り刻むカッティングが実に気持ちがいい。
ミック・マッコーリー(Mick McAuley)の素晴らしいアコーディオン。ウィン・フレッド(Winfred Horan)のフィドル。そして、リーダーのシーマス・イーガン(Seamus Egan)。
90年代後半、1998年頃だったろうか、ケルティッククリスマスと銘打って、毎年のようにアイリッシュの大物が12月に来日していた。
この中で、Solas,、Donal Lunny、Sharon Shannon、ALT、Maura O’Connellなどを実際に見た。
そのSolasの三枚目The Words That Remainの冒頭を飾るのは、Pastures of Plenty。ウディ・ガスリー(Woody Guthrie)の作品だ。
カラン・ケイシーは、このウディ・ガスリーの歌をオデッタ(Odetta)から学んだと言っている。この歌は、不毛な大地を耕す農民の苦労を歌っている。
「大地と格闘し、勝利するまで闘い続ける」(“We work on the land and we’ll fight ‘till we win”)
五曲目のSong Of Choiceは、どきりとせずにはいられない歌詞が含まれているペギー・シーガー(Peggy Seeger)の歌。