黒澤明監督の「どん底」を観た

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どん底

 ゴーリキー原作の舞台設定を日本の時代劇に置いた黒澤明監督の「どん底 [DVD]」を初めて観た。1957年の作品。
 黒澤明監督が得意とする大活劇はないが、楽しめる。とくに左朴全の演技を初めとして黒澤組ともいえる俳優人の演技がいい。いい仕事をするには、気心のしれた、緊張感のあるスタッフがどうしても必要だが、その典型例とも言える作品。
 また、ほとんど口だけでつくる音楽が二回登場するが、これは現代にも通じて大変面白い。