しんしんと雪が降る中を

しんしんと雪が降る中を

 今日は結構雪が降っている。
 ゴーグルをつけて雪が降る中を滑っていると、前に進んでいるのかどうか、わからなくなるような感覚に襲われる。15年前にダイビングの免許を取得したとき、海の中で魚に餌付けをしたり、浮遊感をともないながら海中をゆっくりと進んでいるときに感じた感覚と似ている。非日常感覚。まさに雪に酔うような感覚だ。足元がよくわからないから、前に進んでいるのか、後に進んでいるのか、よくわからなくなる。かと思うと転んだりする。
 スキーは、ゲレンデスキーといえども、自然の中の遊びには違いない。自然は厳しいが、だからこそスキーは楽しい。