尾木直樹さんの「いじめ防止実践プログラム」

いじめ防止実践プログラム

 詳細に読み込んだわけではないが、尾木直樹さんの「いじめ防止実践プログラム―一人ひとりの教師への指針」を読んだ。
 発行年は1997年と古いが、いじめの定義、いじめの分析はもとより、いじめに対して勘違いしている論説、留意点がたくさん書かれていて、参考になるよい本だった。
 いじめない教育、愛とロマンと人権尊重、いじめでなく、いたわり、相互支持、友愛という主張は、その通りだろう。
 また、いじめについて「日本の固有性はほとんど見当たらない」という論点もたいへん興味深かった。
 日本の文部科学省のとらえ方の弱点の指摘や、具体的な示唆もあり、参考になった。