本書は、題名にあるように、"Voices of a People's History of the United States"を使った教室授業の指導書といった位置づけになるのだろう。
Document-based-questions(DBQs)、Chapter main points、Discussion questions、suggested assignments、suggested essay questions、simulations and other creative approachesとあるので、資料にもとづいた質問、それぞれのポイント、討論するときのテーマ、宿題例、エッセイ課題例、さらなる発展的アプローチと、"Voices"を使った授業づくりを考える場合、本書を使えば時間の節約にもなるに違いない。
2005年の第1版からこの第2版が出される2011年の間に、"Voices"の編者であるHoward Zinnが亡くなった。そのことは第2版のPreface（「序文」）の冒頭に触れられている。
Humboldt State Universityのこの著者・Gayle Olson-Raymer氏をよく存じ上げないが、Humboldt Countyの高校教師たち、K-16で教える教師たちの協力で書かれているようだ。その意味で、Humboldt Countyは、history programに熱心な地域のひとつと言えるのかもしれない。
