久しぶりに映画「アンジェラの灰」を観た

Angela’s Ashes

 原作はフランク・マコートで、フランク・マコートの自伝的作品。フランク・マコートは、アメリカ合州国にわたり、国語の教師となった。アイルランドカトリック教徒の貧乏人、アイルランド移民のお話である。
 原作をパラパラと読んだことがある。
 アイルランドは雨が多いが、ちょうどリメリックの頭上に雨雲がとまって多くの雨を降らせる。教会もパブも人がたくさん集まるところだが、雨宿りのためでもある。男たちのじめじめしたコートのポケットからは、得体の知れない植物が生えてくる。それほどアイルランドはじめじめしている。
 アランパーカーの映像は、そうしたアイルランドを映し出している。
 俺は、ダメな父親の話には弱く、貧乏人の話には一層弱い。