丸谷才一氏の「合本 挨拶はたいへんだ」を読み終えた。
丸谷氏の結婚披露宴での挨拶、告別式での別れの挨拶、授賞式での挨拶と、さまざまな挨拶が収録されているのだが、丸谷才一氏の交遊録にもなっている。
それで感じるのは、自分のこれまでの読書の偏りである。
全くといっていいほど、小説を読んでこなかったのだから当然のことなのだが、丸谷才一氏の交流関係で、一冊でも私が読んだことがある方々は、小田島雄志、井上ひさし、植草甚一、米原万里、氷川玲二くらいしかない。
お名前は存じ上げているのに、一冊も読んだことのない方々のほうが圧倒的に多い。
これを機会に読んでみようと思う。