「20日夜から渋谷 - 六本木間での都営バス24時間運行スタートへ」

 フジテレビが「都営バス24時間運行スタート」のニュースを伝えている。
 こうした政策の場合、私には商業的視点や消費者側からだけの視点でよいのかという根本的疑問がある。働く側の視点や環境の視点の欠如はどう考えたらよいのかということである。
 深夜バスを運転しているのは、言うまでもなく人間である。その人たちの生活は深夜型になり、家庭生活に影響がでることは必至である。簡単にいえば、家族と一緒に食事をとれなくなる人たちが増えるということである。また、治安が悪化する不安もある。
 そんなことを言ったら、都会では住めないという声があるだろう。眠らない都市が都会なのだと。
 しかし、本当にそうだろうか。それは人間の幸せにつながるのだろうか。
 人間は不思議な動物で、なんでも自分の思うままにやれる気がするものだ。とくに若いときはそうだろう。けれども、人間もやはり動物であり、自然の摂理に逆らうことはできない。
 これは何回も書いてきていることだが、初めて私がアオテアロアニュージーランドオークランドに行ったとき、週末の夕方、さぁこれから買い物でもしようかというときに、バタバタと目抜き通りの店のシャッターが閉まり、唖然としたことがあった。瞬時に私は、ああこの街は、みなさん帰って家族と一緒に夕飯を食べるのだと考え直したことがある。
 現在のオークランドがどうなっているか知らない。それはすでに昔の話だとも聞く。が、これはこれで、こうしたライフスタイルもありではないかと、それ以来わたしは思っている。

フジテレビ系(FNN) 12月20日(金)18時11分配信

20日夜から、渋谷 - 六本木間での都営バスの24時間運行が始まる。
19日、辞職を表明したばかりの猪瀬東京都知事が、自信たっぷりに掲げた政策が20日夜、ついに実現する。
猪瀬都知事は4月、「ニューヨークと同じように、都営バスを24時間運行にしようと思っています」と話していた。
20日深夜から都バスの24時間運行が始まるため、バス停には、新しい深夜の時間帯の時刻表が貼ってあった。
20日深夜から、渋谷と六本木を結ぶ、都営バスの24時間運行がスタートする。
2020年の東京オリンピックに向け、眠らない街・渋谷と六本木を結ぶことで、夜の東京の魅力を高める狙いがある。
20日午前1時すぎの六本木には、終電を逃した人たちが多くいた。
金曜日深夜限定で始まる都バスの24時間運行は、午前1時すぎから午前5時ごろにかけて、ほぼ1時間に1本の頻度でバスを走らせる。
運賃は通常の2倍の400円で、深夜バスには、安全のため、警備員1名が同乗するという。