雑誌タイム(アジア版)のネルソン・マンデラ特集号

Nelson Mandela

雑誌タイム(アジア版)のネルソン・マンデラ特集号(Time Asia NELSON MANDELA December 16, 2013)を買い求めた。
 表紙に"Protester, Prisoner, Peacemaker Nelson Mandela 1918-2013"とある。
 いうまでもなく、"Protester, Prisoner, Peacemaker"は、頭で韻を踏んでいて、全部p音だからゴロがよいのだろう。
 Protester(抗議する者)、 Prisoner(囚人)、 Peacemaker(平和をつくる人、平和活動家)というネルソン・マンデラの一生を分類しているわけだ。
 プロテスターとしては、人種差別とたたかう若き法律家ということになるだろうし、プリズナーとしては、アパルトヘイトに抵抗し27年半牢獄に入れられたことを意味しているのだろうし、ピースメイカーとしては、その後、南アフリカ共和国の大統領となり、平和をつくるために奮闘し貢献したということになるのだろう。


 ネルソン・マンデラ自身の言葉はシンプルだが深い。たとえば、次の言葉はどうだろう。
 皮膚の色や宗教などで他人を憎むように生まれついた者はいない。人は憎むことを学ぶようにできているのだ。もし憎むことを学ぶことができるのなら、愛することを学ぶこともできるはずだ。対極にある憎しみよりも、愛のほうが人間の心に自然と寄り添うものなのだから。

 “No one is born hating another person because of the color of his skin, or his background, or his religion. People must learn to hate, and if they can learn to hate, they can be taught to love, for love comes more naturally to the human heart than its opposite.” (“Long Walk to Freedom”)

 


 また、これも深い言葉だと思うのだが、次はどうだろうか。


 被抑圧者も抑圧者も同じく人間性を奪われている。

 “The oppressed and the oppressor alike are robbed of their humanity.” (“Long Walk to Freedom”)


 雑誌タイムの特集号をじっくり読んでみたい。