以下、朝日新聞デジタル版(2018年4月12日07時32分)から。
滋賀県彦根市の彦根署河瀬駅前交番で11日夜、同交番勤務の井本光巡査部長(41)が血を流して倒れているのが見つかり、死亡した事件で、県警は12日、所在が分からなくなっていた同僚の男性巡査(19)を殺人容疑で逮捕した。県警への取材でわかった。県警は、巡査が井本巡査部長を拳銃で撃ったとみている。
県警によると、11日午後8時15分ごろ、彦根市に隣接する愛荘(あいしょう)町の田んぼにパトカーが突っ込んでいる、と110番通報があった。東近江署員が駆けつけたところ、河瀬駅前交番のパトカーと判明。彦根署員が同交番に向かうと、井本巡査部長が頭と背中から血を流して倒れており、拳銃で撃たれたとみられる跡があった。
交番では11日、3人が勤務する予定だったが、1人が休んだため、井本巡査部長と男性巡査の2人が勤務していた。巡査の所在が分からなかったため、県警は巡査の名前と顔写真を公開して行方を捜していた。12日午前1時35分ごろ、愛荘町内の近江鉄道の踏切で男性巡査の身柄を確保した。発見時に巡査が拳銃を所持しておらず県警が捜していたが、同日朝に隣の豊郷町内で見つかった。
県警は背後から撃たれた可能性が高いとみている。男性巡査は昨年4月に県警に採用され、今年1月から彦根署地域課に配属されていた。