「首相、愛媛県文書の加計側との面会否定 「いいね」も」

 f:id:amamu:20051228113104j:plain

 以下、朝日新聞デジタル版(2018年5月22日13時09分)から。

 安倍晋三首相は22日午前、学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設をめぐって2015年2月に首相が学園の加計孝太郎理事長と面会したと愛媛県の文書に記録されていることについて、「ご指摘の日に加計孝太郎理事長と会ったことはございません」と否定した。官邸で記者団の質問に答えた。野党6党・会派は加計氏らの証人喚問を求めることで一致し、与党に要求した。

 愛媛県が21日に国会に提出した県の文書には、加計学園からの報告として、加計氏が15年2月25日に首相と15分程度面会したと記されている。加計氏は、同県今治市に設置予定の獣医学部では国際水準の獣医学教育を目指すなどと説明し、首相は「そういう新しい獣医大学の考えはいいね」とコメントしたとされる。

 首相は加計氏との面会について「念のために昨日、官邸の記録を調べたところ、確認できませんでした」と説明した。また、「加計孝太郎氏とは、獣医学部新設について、今まで国会等でお話をさせていただいてきたように、そういう事柄について、話をされたこともございませんし、私から話をしたこともございません」と強調した。

 菅義偉官房長官は22日午前の記者会見で、首相と加計氏の面会の有無について「(官邸の)入邸記録は業務終了後速やかに廃棄される取り扱いとなっており、残っているか調査を行ったが、確認できなかった。残っていなかった」と述べた。面会記録やスケジュール表も「ない」とした。

 一方、立憲民主党など野党5党と衆院会派「無所属の会」の幹事長、書記局長は22日午前、国会内で会談し、対応を協議。加計氏と柳瀬唯夫・元首相秘書官(現・経済産業審議官)の証人喚問と、愛媛県中村時広知事の参考人招致を求めることで一致した。衆参両院の予算委員会で首相が出席する集中審議を複数回行うことや、強引な国会運営をしないよう要求することも決めた。

 自民党二階俊博幹事長は22日午前、党役員連絡会後の記者会見で「我々は安倍内閣のもとに、政治を行っている」としたうえで、「総理の発言を信頼し、支持します」と述べた。