「【速報中】進次郎氏、入閣見送りへ 議員会館に姿見せず」

amamu2018-10-02

 安倍三選といっても、それは国会内の自民党内での一強(独裁)が理由であって、国民の評価によって三選されたわけではない。


 国民側の明確な評価のひとつが、今回の沖縄知事選の結果である。
 自然豊かで平和な沖縄を願い沖縄の問題を考え抜いた翁長雄志沖縄県知事は、わたしの尊敬する政治家のひとりである。
 聞いたことのない人には翁長雄志さんの沖縄の話を是非とも聞いてほしい。翁長さんがいかに優れた、そして尊敬すべき人格者であったか、わかるだろう。


 翁長雄志さんのレクチャーを聞いたことのない方々のために。
 以下、日本記者クラブ(2015年5月20日)と外国特派員協会(2015年5月20日)でのスピーチは一例である。
https://www.youtube.com/watch?v=-gNTwqt99Qo
https://www.youtube.com/watch?v=r8nNj1V3JOM


 それにしても、NHKをはじめとする沖縄知事選後のマスコミの、この黙殺状況はなんなのだろう。
 権力者といっしょになっての沖縄いじめである。
 選挙結果の報道自体も少ないし、新知事の人物紹介はおろか、翁長雄志さんの人物紹介など、皆無である。
 これでは偏向報道といわれても仕方あるまい。


 翁長雄志さんは長年自民党だったが離党した。
 翁長さんの政治要求が、自民党外交政策自民党の沖縄の基地問題対応、自民党の日本の安全保障の考え方と、矛盾をきたしてきたからだろう。
 このズレ・矛盾は、はたして翁長さんが変わったのか、それとも自民党の無策・思考停止状態だからなのか。
 それはもちろん言うまでもなく後者である。


 長期政権の安倍政権のもとで何かいいことはありましたかという問がある。
 この問いに対して、明確にこれがよかったという回答は、わたしの場合ない。
 株価や景気をいう人がいるが、国民の税金を投入しての操作にすぎず、国民全体を引き上げることはせず、国民の間に格差を広げるばかりだ。

 こうして客観的にみても、三選を果たした安倍内閣にもかかわらず、いま評価が上がる材料はない。
 改造内閣も、しらけ鳥が飛んでいる。

 ファッショ的政権が渇望するものは、攻めてくる敵であるといわれる。敵を口実にして民衆を支配できるからだ。
 が、それもムンジェイン大統領の外交努力と外交成果が目立つばかりだ。
 トランプ大統領からも関税交渉で譲歩を強いられようとしている。そもそもトランプ大統領と完全に一致しているなんていうことがおかしい。

 安倍首相、菅官房長官らは、よく「真摯に」「誠実に」「ていねいに」「愚直に」「謙虚に」という言葉を口にする。
 これほど国民と日本語自体を愚弄することばもないものだ。

 モリカケをひとつとってみても、圧倒的多数の国民は納得などしていない。
 内閣改造というが、これは改造などというべきものではなく、非「改造」といってよいものではないのか。
 テレビのNHK報道では内閣改造を仰々しく持ち上げようと演出しているが、この内閣はまったく魅力がない。
 安倍内閣によるあべこべ政治が変わる兆しはないからだ。
 これは終わりの始まりになるのではないか。


 若手の小泉進次郎氏に期待する人は少なくないようだが、自民党総裁選での石破氏への態度表明の仕方といい、今回の沖縄知事選での応援演説のため3回立て続けの沖縄入りしたことといい、評価を大きく下げることとなった。3回の沖縄入りは、小泉氏自身も、失敗だったと地団駄を踏んでいるのではないだろうか。
 風見鶏よろしく、様子見は上手なようだ。


 以下、朝日新聞デジタル版(2018年10月2日12時04分)から。

 去就が注目された小泉進次郎自民党筆頭副幹事長(神奈川11区、当選4回)の入閣は見送られる見通しになりました。今日は議員会館に姿を見せておらず、公の発言はなさそうです。

 小泉氏は3月、財務省の公文書改ざん問題を巡り「平成の政治史に残る大きな事件と向き合っている。権力は絶対に腐敗する」と政権に異論を唱えました。ですが9月の総裁選では最終盤まで態度を明らかにせず、20日の投票直前になって石破氏支持を表明。あえて影響力を及ぼさないよう行動したことには、疑問の声も出ました。

 30日に投開票された沖縄県知事選では、政権が支援した佐喜真淳・前宜野湾市長の応援に担ぎ出され、異例となる3回立て続けの沖縄入り。しかし劣勢を覆すことはできず、圧倒的とされる「集客力」にも傷がつく結果となってしまいました。

(後略)
(山岸一生記者)