「新たな護岸工事、沖縄防衛局が開始 辺野古移設計画で」

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 以下、朝日新聞デジタル版(2019年1月28日13時11分)から。

 

 米軍普天間飛行場沖縄県宜野湾市)の名護市辺野古への移設計画で、沖縄防衛局は28日、キャンプ・シュワブから新たな護岸を造り始めたと発表した。辺野古崎の先端部分から南東に伸びる「N4」護岸で全長135メートル。

 防衛局は22日の環境監視等委員会で、N4護岸と、その先のK8護岸のうち250メートルを造っても、汚濁防止枠を設置すれば、移植対象のサンゴを移植しなくても影響はない、と報告していた。防衛局は約4万群体のサンゴを移植するための特別採捕を申請したが、沖縄県は1月16日に不許可にしている。

 移設計画をめぐっては、埋め立て予定海域の北東側で軟弱地盤が確認され、政府は設計計画を変更する方針。県は承認しない構えで、工事の先行きは見通せないが、政府は水深の浅い南側で工事を進め、昨年12月には土砂投入を強行した。

 

「「未払い、暴力、解雇」実習生の実態、政権の看板と乖離」
 以下、朝日新聞デジタル版(2019年1月28日09時31分)から。

 

 人手不足解消や次なる経済成長をめざす手段として、人の「働き方」を大きく変える法律が、昨年の国会で相次いで成立した。法律の当事者ともいえる外国人技能実習生や裁量労働制で働く人たちを取材すると、安倍政権が掲げる「美名」とかけ離れた実態があった。

 「一時退避施設あり」。東海道新幹線岐阜羽島駅前に、そんな看板を掛けた3階建てのビルがある。NPOが運営する外国人技能実習生のためのシェルター「外国人労働者救済支援センター」だ。地元だけでなく全国から実習生らが駆け込んでくる。

 昨年12月中旬の昼食時。記者が訪れると、2階の食堂で外国人の男女が豚の煮物や野菜炒めなどを囲んでいた。年代はさまざま。中国語や日本語など多様な言葉が飛び交う。

 入居していたのは中国、ベトナムカンボジアなどから来た実習生ら17人。3階は寝室で、6畳ほどの5部屋に男女別に暮らしている。1階の事務所わきには、入居者の財産が詰まったスーツケースやかばんが山積みされていた。

 (後略)

中崎太郎