立憲民主党日本維新の会など野党6党派は17日、北方領土返還に関連して戦争に言及した丸山穂高衆院議員(維新が除名)に対する議員辞職勧告決議案を共同提出する方針を決めた。自民党にも共同提出を呼びかけたが、自民党が賛同しない場合でも、野党単独で提出する方針だ。

 衆院議院運営委員会で野党筆頭理事を務める立憲の手塚仁雄氏は17日午前、自民党側に共同提出を要請後、「(野党間で)共同提案の環境が整った。与党も検討いただきたいと要請した」と語った。

 丸山氏は11日、北方四島ビザなし交流の訪問団の一員として国後島を訪れた際、酒に酔った状態で団長の元島民に「戦争でこの島を取り返すのは賛成ですか、反対ですか」と質問。さらに「戦争しないと、どうしようもなくないですか」とも発言した。13日に都内で記者団に「謝罪し撤回する」と釈明し、14日に維新に離党届を出したが、受理されず除名処分を受けた。その後、議員辞職はしない考えを示している。