「「公平な採点は無理」 共通テスト記述式導入、議論紛糾」

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以下、朝日新聞デジタル版(2019/11/9 9:00)から。

 大学入試改革の目玉の一つだった国語と数学の記述式問題をめぐり、国会で議論が紛糾している。数十万人分の答案を、限られた日数でどう公平に採点するか――。心配されてきた問題への不安が、今もってぬぐい切れないからだ。

 記述式の導入をめぐっては、安倍晋三首相が設けた教育再生実行会議が2013年10月、従来のセンター試験に代わる新テストの導入にあたり「知識偏重の1点刻みの選抜からの脱却」が必要だと指摘。文科省中央教育審議会も14年12月の答申で、記述式の導入や成績の「段階別表示」を盛りこんだ。その後の有識者会議も、「生徒の能動的な学習をより重視した授業への改善が進む」などと指摘し、17年7月に実施方針が決まった。

 国語は、200点満点のマーク式問題に加え、最も長いもので80~120字程度の文章を書く記述式3問が出題される。マーク式の配点とは別にA~Eの5段階で評価する。数学では、「数学Ⅰ」から数式などを書く問題が3問。マーク式と合わせて100点満点となる。

 試験を行う大学入試センターは17、18年に1度ずつ試行調査を実施した。

(後略)

(宮崎亮、宮坂麻子、根岸拓朗 増谷文生)