「安倍首相、招待者選定「意見言うことあった」一転認める」

f:id:amamu:20051228113059j:plain

以下、朝日新聞デジタル版(2019/11/20 11:38)から。

 国の税金を使い、首相が主催する「桜を見る会」をめぐり、安倍晋三首相は20日午前の参院本会議で、招待者選定について「私の事務所が内閣官房の推薦依頼を受け、参加希望者を募ってきた。私自身も事務所から相談を受ければ意見を言うこともあった」と自らの関与を認めた。会前夜の夕食会は、自らの後援会が主催したことも明らかにした。

 立憲民主党那谷屋正義氏の質問への答弁。首相は8日の参院予算委員会では「私は、招待者の取りまとめ等には関与していない」と説明していたが、修正した。

 一方、菅義偉官房長官は20日午前の衆院内閣委で、桜を見る会の招待客をめぐる推薦者の内訳を示した。招待者約1万5千人のうち、各省庁推薦の功労者や各国大使、国会議員、勲章受章者などは合計約6千人程度。残りの約9千人は、安倍首相の推薦が約1千人、麻生太郎副総理や菅官房長官官房副長官の推薦が約1千人、自民党関係者の推薦が約6千人などとした。

 大西証史内閣審議官は「安倍事務所において幅広く参加希望者を募るプロセスの中で、夫人からの推薦もあった」と、首相の妻昭恵氏からの推薦もあったと答弁した。共産党の宮本徹氏の質問に答えた。

 菅氏はその後の記者会見で、私人である昭恵氏が選定に関わったのは適切なのかとの問いに、「最終的に決めるのは内閣官房内閣府の中で取りまとめている」として、問題ないとの認識を示した。

 政府は2017年3月、昭恵氏について「公人ではなく私人であると認識している」との答弁書閣議決定している。当時、森友学園問題をめぐって、学園が新設予定の小学校の名誉校長に就いていた昭恵氏が公人か私人かが論点になっていた。