以下、朝日新聞デジタル版(2020年2月23日 17時24分)から。
新型コロナウイルスによる肺炎について、韓国保健福祉省は23日、国内の感染者が新たに169人増えて、計602人になったと発表した。死者は計5人になった。南東部の大邱で起きた新興宗教団体の集団感染が拡大している。
同省によると、新たな感染者169人のうち多くは宗教団体の関係者という。同省などは教会側から名簿の提供を受け、約9300人を対象に電話で症状を聞き取り調査している。これまでのところ約1200人が症状を訴えたという。
韓国政府は同日に対策会議を開き、政府の危機警報段階を「警戒」から最高段階の「深刻」に格上げすることを決めた。文在寅(ムンジェイン)大統領は「政府と自治体の支援体系を一層強化して対応する」と強調。「集団行事は室内だけでなく、屋外でも自粛をお願いしたい」と国民に呼びかけた。
(後略)
(ソウル=鈴木拓也、北京=高田正幸)