サンフランシスコのシティライツという書店・出版社の創業者の一人であり、本人自身が詩人であるローレンス・ファリンゲティ氏が亡くなった。本人自身は「ビート詩人」の称号を良しとしていなかったが、シティライツという書店は、ビートジェネレーションにとってのカウンターカルチャーの聖地だった。詩人・アレン・ギンズバーグの「吠える」もここから発行されたと言われている。
ローレンス・ファリンゲティは、イタリア人の父とフランス人の母の間に生まれ、ファリンゲティは父親の名前だそうだ。
もう40年近くも前になる話だが、私立大学付属高校のかけだしの英語教師として、大学から奨学金をいただいてバークレーの出先機関で英語研修を受けていたとき、サンフランシスコに半年いたことがある。そのとき、このシティ・ライツという本屋にたまたま入り、アレン・ギンズバーグの「吠える」という詩集とラングストン・ヒューズの自伝をここで買ったことがある。
そのことはこのブログでも触れたことがある。
ローレンス・ファリンゲティ氏自身については今でも詳しいわけではないので、そのときLaurence Ferlinghettiのことを知っていたわけではない。ただ、The Bandの解散コンサートThe Last Waltzで、ローレンス・ファリンゲティ氏が登場していることは覚えている。ただ、彼がシティ・ライツの創業者の一人であることは知らなかった。
ローレンス・ファリンゲティ氏の訃報については、かなりの分量を割いてNew York TimesもSan Francisco Chronicleも各紙が報道している。
たとえば、以下、イギリスのThe Guardianより。
Lawrence Ferlinghetti obituary | Poetry | The Guardian
以下、Wikipedia。