「「大臣はNTTから接待を?」武田総務相の答弁で紛糾」

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以下、朝日新聞デジタル版(2021/3/10 20:31)から。

 参院予算委員会は10日、NTTからの接待の有無に関する武田良太総務相の答弁をめぐり、審議が中断し、そのまま散会した。

 武田氏はこの日、立憲民主党白真勲氏から「NTTから接待を受けたことがあるか」と問われた。

 武田氏は「政治家なので個別の案件について答えは差し控えたいが、国民が疑念を抱くような会食、会合に応じたことはない」と答弁した。白氏が会食したかどうか尋ねても、同様の答弁を繰り返したため、野党側が抗議し、山本順三委員長(自民)が休憩を宣言した。

 その後、自民、立憲両党の参院国対委員長が断続的に協議し、結局、この日の委員会は開かず、11日午前10時に再開することで合意した。立憲の難波奨二国対委員長は「(武田氏は)疑惑がかかっている役所のトップだ。自ら国民に疑惑の解明についてオープンにすることは当然だ」と記者団に語った。

 この日の委員会では、武田氏は、同省幹部への接待問題に関する第三者による検証委員会について、「山田真貴子・元総務審議官(前内閣広報官)の在職期間中のものも含めて衛星基幹放送の認定プロセスなどについて検証する」と退職者も調査対象にする考えを示した。

 ただし、国家公務員倫理規程違反の調査については「山田氏は総務省をすでに退職しているので、現時点ではなかなか難しい」(原邦彰同省官房長)と否定的な考えを示した。

 一方、今月末で定年退職する見通しの谷脇康彦・前総務審議官は「退職後も可能な限り調査に協力をしたい」と述べた。(山下龍一)