以下、朝日新聞デジタル(2021/3/31 12:11)から。
立憲民主、共産、国民民主の野党3党は31日、国会対策委員長会談を開き、武田良太総務相に対する不信任決議案を提出することで一致した。同日午後にも野党幹事長・書記局長会談を開き、社民党を加えた4党で不信任決議案を提出する方針だ。
会談後、立憲の安住淳国会対策委員長は「通常国会の冒頭から、総務省幹部が組織ぐるみで特定の企業から違法な接待を受けていることが次々と明るみに出た。処分対象者もかなりの数に上った。しかし、武田総務相は真相究明に及び腰だった。『記憶にない』という言葉を連発するなど、国会での態度は極めて誠実さに欠けており、総務省の信頼が失われた」などと理由を説明した。
総務省を巡っては、菅義偉首相の長男が勤める放送関連会社「東北新社」や、NTTによる同省幹部への接待問題が次々と明らかになった。武田氏自身もNTT社長らとの会食に同席したことが明らかになった。
また、東北新社に関しては外資規制違反の問題も浮上したが、東北新社と総務省の言い分は食い違っており、疑惑は解明できていない。武田氏は質疑の際、答弁席に向かう総務省幹部に「『記憶がない』と言え」と発言。その後、「なぜか私は無意識っていうか、口に出た」などと釈明した。(小泉浩樹)