「トランプの町で接種ためらう住民 今は「死にたくない」」

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以下、朝日新聞デジタル版(2021/5/30 22:00)から。

 その地域を車で走ると、三つの旗が軒先にはためく様子が目につく。

 一つは南軍旗。1860年代の南北戦争で、南部連合が掲げた。奴隷制や人種隔離のシンボルとしてみられることも多い。

 二つ目は、白黒の米国旗に、警察の象徴である青色の横線が入っている。警官の命の大切さを訴えるもので、「ブラック・ライブズ・マター」に対抗する意味合いが強い。

 そして、前大統領への支持を示す「トランプ2020」。バイデン大統領の名を見つけたと思えば、「くたばれ」と書いてあった。

 ペンシルベニア州フルトン郡。昨年の大統領選で、有権者の85・5%がトランプ氏に投票し、州内67郡で最も割合が高かった。前回2016年(84・2%)をも上回った。

 そんな「トランプの町」で、住民が「話題にしづらい」ことがある。新型コロナウイルスワクチンだ。

(後略)

(ペンシルベニア州フルトン郡=藤原学思)