「「デイヴィッド・バーンが語る『アメリカン・ユートピア』」(ローリングストーン誌)

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American Utopia (soundtrack)

 ローリングストーン ジャパン 誌を読んだ。

 ジテンシャに関する箇所と「ストップメイキングセンス」のPVについての反省が興味深かった。

デイヴィッド・バーンが語る『アメリカン・ユートピア』、トーキング・ヘッズと人生哲学 | Rolling Stone Japan(ローリングストーン ジャパン)

 

-「少しくつろぎたいな」と思うような時には何をなさるんですか?

バーン:自転車で出かける。友達やバンドのメンバーたちに「一緒に走ろう」と声をかけることもある。そして、ブルックリンやクイーンズやブロンクスに繰り出すんだ。どこだっていい。新しい御近所さんを開拓するわけさ。ああ、けっこうな運動になるよ。リラックスとはほど遠いのかも知れないが、でも、ただ座っててもだめなんだ。出かけないと。そうすればほかの誰かと一緒になる。近場にだって知らなかったような人々や場所が見つかって、自分の住んでいる地域に対する視野が広がる。理解が深まる。そういうのは素敵だよ。

 

 ―あなたは最近、80年代にトーキング・ヘッズの宣伝素材映像で、顔を黒や茶色に塗っていたことをあえて自ら知らしめて、そのことについて謝罪されましたね(※)。そういうきっかけをあなたにもたらした人々がいたと思うのですが、そうした彼らの存在から学んだことというのは?

トーキング・ヘッズのコンサート映画『Stop Making Sense』(1984年)のプロモーション映像で、バーンが様々なキャラクターを演じるなかに、黒人に扮して顔を黒塗りする「ブラックフェイス」が含まれていた。バーンは2020年9月1日、自身のSNSでこれを謝罪。

バーン:僕自身はあのことはすっかり忘れていてね。まずはこう思った。「なんてこった、これは酷いな。時代のいかに変わったことか。そして、僕自身もどれほど変わったものか」けれど、すぐにこう考えた。「よし、ならこいつは自分で引っ張り出してやることにしよう。大袈裟にするつもりはないが、でも自分から口に出すことで、自分の問題として受け止めるんだ。そしてみんなにも、僕が成長し、変わったことがわかってもらえるはずだと願おう」

でもさっきも言ったが、こういうのはいわば進行中の手続きだ。それに、これも一緒に明言しておくけど、彼らは(謝罪を)ちゃんと受け容れてくれたよ。だから、まっとうなやり方ができているなと感じてもらえたんじゃないかな。自分から進んで表に出すことでね。