David Byrne のコンサート映画 "American Utopia"(2020年)。
そのSoundtrackからの一曲"This Must Be the Place (Naive Melody)"は、Talking Heads の アルバム"Speaking in Tongues"(1983年)からの一曲。
歌詞を書いたのはDavid Byrne。曲はDavid Byrne と Talking Headsのメンバー。
映画"Stop Making Sense"では、David Byrne が家庭の部屋のセットでランプとダンスをする印象深いシーンがある。これは"Royal Wedding"という映画でフレッド・アステア(Fred Astaire)がコートラック(掛け)を使って同じようなダンスを披露する場面からヒントを得ているようだ。普通に人生を楽しむイメージを感じる。
David Byrneは "Talking Heads The Band & Their Music"で、以下のように語っている。
Byrne: That's a love song made up almost completely of non sequiturs, phrases that may have a strong emotional resonance but don't have any narrative qualities. It's a real honest kind of love song. I don't think I've ever done a real love song before. Mine always had a sort of reservation, or a twist. I tried to write one that wasn't corny, that didn't sound stupid or lame the way many do. I think I succeeded; I was pretty happy with that.
(p.112 "Talking Heads" by David Gans)
(拙訳)
バーン:あれはラブソング、前言と全く関連ないが、感情的共感をもつかもしれないが語りの特徴はもたない文言でできあがった…本音の正直なラブソング。これまで本物のラブソングをやったことはないと思う。自分のはいつも留保やひねりが入っているから。ラブソングの多くがそうであるように、野暮ったい、まずい、馬鹿げて聞こえるラブソングは書きたくなかった。うまくいったと思うよ。とっても気に入っている。
これを読むと、この曲がラブソングであるということがよく理解できる。
映画"American Utopia"の中でも、ジテンシャ・夕焼け・ポテトチップスの袋も興味深いが、なんといっても人間が面白い("That is the best.")というMCで唄を始めるタイミングが最高だ。
And you love me 'til my heart stops
Love me 'til I'm dead(拙訳)
そして心臓が止まるまで僕を愛して
死ぬまで僕を愛してほしい
映画"American Utopia"のパフォーマンスでは、演奏中、"stop"と歌う際に、実際に一時休止、ストップするのも面白い演出だ。
以下、YouTubeからオフィシャルビデオ。
Talking Heads - This Must Be The Place (Official video) - Bing video