集中的にスキーを始めて4シーズンが過ぎた。
1シーズン目はレンタルスキーで滑っていた。集中的にスキーを開始したばかりだったのでスキー場のショップでも馴染みになった。何度かスキーとブーツのレンタルを繰り返していたら、「これまでのレンタルスキー代で新しいスキー板を買えますよ」と言われたが、どんな板をどんな基準で買えばいいのか、全くわからなかったので、購入を検討することなどなかった。
自前のスキー板と自前のスキーブーツを生まれて初めて購入したのが2シーズン目からで、これが2年と8ヶ月前のこと。店で言われるがままに購入したスキー板はRossignolの Pursuit 200 CA。ブーツはAtomicのHawx Ultra 100。2シーズン目と3シーズン目をこれらのおそらく初級者用の道具で滑った。道具を云々できる技術水準にはなく、正直何がよいのか悪いのかわからなかったが、生まれてはじめて自前の道具で滑れたことはうれしかった。
たまに試乗で、Headのe-speed Super Shape やロシニョールのSuper Virage Versatileを試したことがあった。Headのe-speed Super Shapeは170cmの板は直進性に優れ、気持ちよく滑ることができたが、それは上級者用の板でHeadならV8くらいが合っていると指摘された。ロシニョールのSuper Virage Versatileはピンと来なかった。おそらく相性もあるのだろう。ロシニョールの板の良さを引き出せなかったのかもしれない。
スキー検定など興味はなかったが、スキー仲間に巻き込まれて、3シーズン目にセミシルバーを受験した。
4シーズン目に突入し、コブ斜面や急斜面は今後の課題であるが、スキー技術としては、おそらく中級者のど真ん中になっていた。相変わらず初代のロシニョールの初級者用の板で滑っていたら、初級者用の板ではなく中上級者用の板をすすめられ、Ogasaka Keo's KS-GPに試乗してみたとたんに、初級者用の板では物足りなくなった。ペラペラで軽すぎる印象になってしまったのだ。
時間を空けて、次にKeo's KS-NSに試乗してみたが、何故かそのときはGPのときのような感動がなかった。
後でわかったことだが、NSのほうが新しいモデルであり剛性も増しているという。その良さを引き出すだけの技術とパワーが自分に足りなかったということなのだろう。おそらくNSのほうがGPよりも剛性が増した分、自分の技術もパワーも不足していて、その結果としてKS-NSを踏み込めず、十分な跳ね返りの反応を得られなかったということなのではないか。
ジテンシャと同じで、スキーは道具を使うスポーツだ。
道具を選ぶには、乗ってみることが一番の判断材料になる。今まで試乗した少ない機会の中では、中上級者用の板としてHeadかOgasakaのどちらかに試乗して決めたいと考えていた。できればシーズン中に催される試乗会に参加して次のスキー板を選んでみたいところだが、コロナ禍なので、試乗会が開かれるかどうか、見通しは立たない。またすでに初級者用の板に不満を抱えたままシーズンを迎えたくもない。
集中的にスキーを始めて以来、スキーを介していろいろなスキーヤーにお世話になってきた。自分のブーツをいろいろとリペアしていただいた方から今回スキーフェアのお誘いを受け、スキーフェアに出かけた。
なにしろ中級者用のスキー板を入手したいので、小賀坂なら、GPなどのシーズン落ち・型落ちでもよいのだが、おつきあいもある。
いろいろとアドバイスを受け、NSはやめて、自分のスキー技術に合っているであろうOgasakaのKeo's KS-SAに決め注文することにした。NSなら赤を考えていたが、SAなら黒がかっこいいですよとすすめられ、165cmの黒にした。
出来上がりが楽しみだ。