以下、朝日新聞デジタル版(2021/8/13 11:00)から。
新型コロナウイルスの感染が急激に広がり、救急搬送が各地で難しくなっている。
「急激に状況が悪化している。過去にないしんどさです」。千葉市消防局救急課の新浜秀樹・課長補佐はこう訴える。
普段は救急車26台で急病の患者を運んでいる。しかし、10日には救急車が足りなくなる恐れから、非番の隊員を招集するなどして6台を追加。何とか回したという。
大きな負担となっているのが、すぐに入れるコロナ病床に空きがなく、搬送先がなかなか見つからないことだ。
普段は平均で1・8カ所に電話をかければ受け入れ先が見つかるが、9日には30カ所以上に断られることが4例あった。59カ所目で受け入れが決まったケースもあったという。「60カ所近くというのはとんでもない数」と新浜さん。救急車で酸素投与などの処置をしながら、4時間も待つこともあったという。「緊急事態宣言は出ているが、感染者数のピークが見えない。まだまだ状況は悪くなるとしか思えない」
(後略)
(野口憲太、市野塊)