以下、朝日新聞デジタル版(2021/8/13 8:00)から。
週刊文春編集長に就いた2012年、新谷学さん(56)は「スクープで売れる時代は終わった」と何人もから言われた。それでも「武器はスクープ」と原点を貫き、「文春砲」でならした。今度は舞台を月刊文藝春秋に移し、「日本のど真ん中で本音を叫ぶ雑誌」を目指す。
菊池寛の創刊の辞「頼まれて物を云(い)ふことに飽(あ)いた」に回帰する。自分に都合の良い「ポジショントーク」、言い訳がましいインタビューは載せたくない。当事者の生々しい言葉を引き出す。「炎上」を恐れて建前ばかり言う世の空気に流されない、と心に誓う。
(後略)