デビッド・クロスビーようやく登場

 デビッド・クロスビーが生ギターをもって登場。薄茶のだぼっとしたズボンに赤のストライプシャツにチョッキをはおって、随分とずぼらな感じで登場。今年多分40歳になっているはずだから、どこかのおっさん風という他ない。
 高校時代、Crosby, Stills, Nash and Youngはよく聞いたから、同時代を生きた気持ちがしている。そのDavid Crosbyが眼の前で演奏してくれる。期待で一杯だった。
 1曲目。Leeshore。ギターは、フレットを抑える指がゆるく、音の出ないときがあるほど、気楽に弾いていて、声も全開ではないが、David Crosbyのかすれた声がいい。2曲目は、”Page 43”。ピアノで新曲を2曲。「気に入った」(”Like it?”)とクロスビー。次の曲は、アルバム”Crosby, Stills and Nash”に収録されているグヌービア(Guinnevere)。
 “How was the dinner?”(「夕食はどうだった?」)という野次が飛び出す。デビッド・クロスビーの顔がいい。笑い顔が素敵で、品がある。
 「リクエストある?」という問いかけに”Page 43.”などと声がかかると、「さっきやったよ。聞いてるの」と、観客とのやりとりもいい。デビッドクロスビーはステージにいるだけで絵になる。
 前半のアコースティックセットが終わり、10分休憩後、エレクトリック編に移る。