パーティのあと、一人でスコット通り(Scot Street)のポールズサルーン (Paul’s Saloon)へ出かけた。Paul’s Saloonは、「ポールの酒場」といったところだが、Paul’s Saloonでは、ブルーグラスが聞ける。いわゆるカントリーアンドウェスタンだ。ウィスキー入りのコーヒーである私のお気に入りのアイリッシュコーヒー(Irish coffee)*1ーも楽しんだ。
一人でいると、お若いの、カントリーアンドウェスタンがお好きかいと、カウンターの客に話しかけられた。最近じゃ、アメリカの若い奴は、こうした音楽なんか聞かないと、その男は不服そうに言った。
考えてみると、俺は、単に音楽に興味があるということもあるけれど、そこに英語学習の目的が重なり、アメリカ合州国文化研究として音楽を聴いてきたところがある。だから、ジャンルは問わず、フォーク・ポップス・ロック・カントリーアンドウェスタン・ブルーグラスと節操なく何でも聞いてきたのだが、確かに、この国で、カントリーアンドウェスタン・ブルーグラスといえば、政治的立場としては保守派が多いということになるのだろう。それはそうだと妙に納得した。