今日はアメリカ合州国の独立記念日(Independence Day)だ。
1980年にAnchor Books Anchor Press/Doubledayから出版されたThe Rock Music Source Book(Bob Macken, Peter Fornatale, Bill Ayres)という一冊は、サブタイトルにA thematic guide to the popular music of our timeと書かれているレファランスブックの一種だが、一時期、私はこの本をよく眺めていたことがある。
ロック音楽をテーマ別に整理したこの本は、ロック音楽好きには、眺めているだけでも楽しい本だ。
具体的なテーマとしては、America, Apocalyptic, Big Business, Brotherhoodと続く。
例えば、冒頭のAmericaという項目には、「古典」(Classics)として、以下の唄があげられている。
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- America Simon and Garfunkel
“Bookends” (Columbia)
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- American Tune Paul Simon
“There Goes Rhymin’ Simon” (Columbia)
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- Power and the Glory Phil Ochs
“Chords of Fame” (A&M)
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- This Land Is Your Land Woody Guthrie
“Woody Guthrie” (Warner Brothers)
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- U.S. Blues” Grateful Dead
“Mars Hotel” (Grateful Dead Records)
「古典」的な唄はよくカバーされるが、そうしたカバー曲も資料的に掲載されている。こうしたリストが延々と続く。
Americaというカテゴリーには、Randy NewmanのEvery Man a King, Sail Awayなども当然リストに載っている。
この本が版を重ねているのかどうか知らないが、版を重ねて加筆されるとすれば、すでに古典という感じのするBruce Springsteen のBorn in the USAも含められるべきだし、最近では、Paul SimonのHow Can You Live In the Northeast?もアメリカの項目に収められる唄のひとつになるだろう。
イラク侵略戦争を起こしたアメリカ合州国は、独立宣言という自らの建国の大義を裏切っていると言えるから、その意味では、Neil Youngの”Living With War”もアメリカのカテゴリーに当然入れるべきだ。