埋もれた村のひとつを訪れる

 テワイロア村(Te Wairoa)という1886年の噴火によって埋もれてしまった村を訪れてみた。博物館があり、歴史的な資料が充実して展示されている。
http://www.buriedvillage.co.nz/
 博物館の入り口でワラを編んでいるマオリの男性に私は、「テナークェエーホア」「カイテペーヘアコエ」とマオリ語でご機嫌をうかがう挨拶をしたら、とても歓迎された。まだまだ未熟とはいえ、私のマオリ語学習も多少は役に立つから、まるで無意味ではないようだ。
 なかなか充実した博物館を見学後、発掘された家屋などが野外のあちこちに展示されているものを見てまわる。当時の生活道具や当時の手紙なども展示されている。敷地内の景色は気持ちよく、渓流にはでっぷりと太った鱒がたくさん泳いでいる。
 ここではブッシュウォークもできて、ワイロア滝という高さ30メートルほどの見事な滝もある。パノラマが見えるところで、少し休憩した。眼下に見下ろせる、向こうにタラウェラ湖や昨日歩いたロトマハナ湖やタラウェラ山があるかと思うと、私はロトルアの全体像がわかったような気になった。
 それでも、まだまだロトルアには見所が残っている。全部をいっぺんにまわるのは無理だから、それはまたの楽しみに取っておくことにしよう。
 帰りに、すぐ近くにあるブルーレイク(Blue Lake)、グリーンレイク(Green Lake)を少しだけ眺めるために車を停めた。帰路でもティラウ(Tirau)という町に寄って、ハミルトンには明るいうちに帰った。
 全走行距離は348キロだった。ガソリンを家の近くのガソリンスタンドで入れたが、34.36NZドルで、約2405円だった。アレックスの話だとガソリンはオーストラリアの方が安いらしいが、今頃アレックスとジュディも車でオーストラリアを走っていることだろう。