マーガレットとジェフが来宅する

スパ

 昨晩、アレックスの長女のマーガレットと連れ合いのジェフとが来宅したのは、夜の8時頃だった。いつでも彼らが入って来れるように、もったいない話だがバックドアの明かりをつけっぱなしでドアの鍵は開けておいたし、アレックスが言っていたのだけれど、合鍵もバックドアの近くの秘密の場所に隠してあるというので、いつでも入ってこれるはずなのに、彼らは外で待っていた。「鍵は開いているよ」と私が言って、ようやく彼らは家に入ってきた。どうやら、すでに私がホストになっているようだ。
 ジェフの眼の治療を済ませて来るのかと思ったら、月曜日の朝9時から病院に行くという。家に入るなり、「約束の本を持ってきた」と言われて、二冊の本を渡された。どちらもニュージーランドの歴史の本だが、図書館から借りてきたという。一冊は、子ども用だが大人も楽しめる本で、"The Story of New Zealand"(Judith Bassett, Keith Sinclair and Marcia Stenson)。
 前書きを読むと、子どもや女性、一般の市民の視点で書いたと断り書きがある。面白そうな本だ。
 もう一冊は、"The Oxford Illustrated History of New Zealand (Oxford Illustrated Histories)"(edited by Keith Sinclair)。これらの著者の視点は、保守的でなく、新しい視点を提示しているという。ジェフは、「大人向けの奴はちょいとむずかしいけどね」と言いながら、「どちらも、いい本だよ」と言った。
 私は、トムに一日付き合ってもらって、昨日自動車を購入したことを話した。単なる偶然だが、彼らもスバルの車に乗っているらしい。
 彼らが来宅するなり、床に置いたものは、薄い金物でできた大きなトカゲのディスプレイだった。大きさの違うトカゲが3匹。どうやら親子らしい。新しく作っている壁にこれらを飾るのだという。なかなかいいトカゲである。彼らがこうして、大きなモノを飾れる生活ができるのは、本当にうらやましい限りだ。