生まれてはじめてゴルフコースに出てみた

NZのゴルフコース

 今日はアレックスとジュディのゴルフにおつき合い。といっても、生まれたこのかた私はゴルフなどやったことのない人間だから、彼らのプレイを観察するだけである。
 アレックスの家から、ゴルフカートを乗せた牽引車を車で牽引して、近くのゴルフコースに15分ほどの運転で到着する。
 ここは年会費が500ドルというから、3万5千円ほど。
 オークランドなどでは、最低1000ドルというから、格安だ。
 オークランドの1000ドルにしても、7万円とちょっとだから、日本人のゴルフ好きにはこたえられないだろう。アレックスとジュディは長年ここのクラブの会員であることと、彼らの年齢から、かなりのディスカウントがあるようだ。
 それで、4時半から6時半くらいまでの、トワイライトと題する今日のゴルフは、ハーフで6ドルというから、一人あたり500円にもならない。ビジターでも10ドルというから、700円とちょっとだ。
 日本でもゴルフなどやったことがない私のことだから全く比較もできないけれど、フェアウェイやグリーンなどの手入れは日本の方がその管理が行き届いていることだろう。それに、飲み物や食べ物が取れるラウンジなども、きっと日本の方がおしゃれだろう。けれども、ここはコーヒーが1ドルだ。日本円にして、70円とちょっと。それにお代わりも自由。まさに「必要にして充分」なニュージーランドらしい。
 アレックスの運転するゴルフカートに乗せてもらって、アレックスとジュディ、そしてもう一人の知人と、ハーフをまわる。
 のんびりしたペースなので、2時間くらいで9コースをまわることとなった。
 アレックスとジュディは確かに長年ゴルフを楽しんでいる分、ゴルフが上手だ。だけれども、私の観察では、キーウィーらしいゴルフだったと思う。つまり何と言うのか、きどりが全くないのである。
 ゴルフシューズを履いてはいるものの、まずファッションからして全くきどりがない。
 そのプレイの仕方も、スウィングの仕方に結構自己流が入っているような印象を受けた。
 ただし、スコアをまとめるのはとてもうまい。
 アレックスは40歳からゴルフを始めたらしいが、その理由がふるっている。それまでゴルフをやるほど経済的に余裕がなかったというのだ。だから、若いときの彼の遊びは、もっぱら釣りが中心だったという。
 全くのこれは素人観察だから、あてにならないけれど、ニュージーランドのゴルフ場と同じように、彼らのゴルフは自然で素朴なゴルフという感じがした。
 そもそも、こんな感じのゴルフなら、値段は6ドルで充分だという気になってしまう。
 彼らは明日もゴルフだが、明日は18ホールをまわって、7ドルだという。これなら500円とちょっとだ。
 ハーフを終えて、アレックスと一緒にラウンジで、小ジョッキでビールを飲むことにした。
 ドッグレースをテレビで夢中になって見ているゴルファーが多い。どうやらハミルトン近くのケンブリッジからの中継のようだ。
 夕食を食べているゴルファーもいる。
 このゴルフクラブでは韓国人も多くプレイしているらしいが、残念なことに彼らはほとんどキーウィと交わって交流しようとしないということをジュディがしきりに残念がっていた。
 ジュディはコーヒーを、われわれは小ジョッキを2杯飲んで、帰宅した。