イラク攻撃の最中にあってバクダッド市民の生の声を伝えたブログ

 アメリカ合州国によってイラクへの非道な攻撃が開始された昨年の春、私はたまたまオーストラリアのタスマニアにいて、あのイラク攻撃のニュースを聞いた。
 これは「はてなダイアリーガイドブック―ウェブログでつながる新しいコミュニティ*1でたまたま知ったのだが、Salam Paxと名乗るバクダッド在住のイラク男性によって、“Where is Raed?”と題するブログが当時注目を集めたという。
 このブログは、友人に宛てて書かれた私信というスタイルをとりながら、戦争中も日々の出来事が淡々と綴られ、アメリカ側からの報道が圧倒的に多い中でイラク側から見た数少ない情報を提供し続けてきたという。いわばインターネットによってバクダッド市民の生の声を聞くことができた貴重な情報源だったわけだ。
 私はこのブログにまだアクセスしたことさえないが、「ガイドブック」によれば、このブログは「サラーム・パックス バグダッドからの日記」という題名でソニーマガジンズから出版されていて、日本語で読むことができるらしい。
 Where is Raed?は、以下のURLは次の通り。
 http://dear_raed.blogspot.com
 また、「ガイドブック」によれば、現在、イラクからブログで情報発信する人の数は増えていて、Salam Pax氏の友人であるRaed Jarrar氏による”Raed in the Middle”というブログも公開されているという。
 http://www.raedinthemiddle.com
 このブログも日本語化されているらしい。
 http://raedinthejapaneselang.blogspot.com/
 ネットワーカーがこうしたブログにも関心を寄せ、今回の事件などの場合、緊急にアピールしていくことも必要な時代になってきているようだ。