日本人人質事件についての記事をインターネットで読む

 昨晩6時のニュージーランドの1チャンネルのニュースで、中越地震の4日後に奇跡的に救出された2歳児のニュースのあとに、今現在イラクで人質にされているイギリス人女性とともに、その後人質にされた日本人青年のニュースが報じられた。
 インターネットで、今回の日本人人質事件についての経緯を追ってみた。
 西日本新聞によると、「父親...は『どうしたら息子の命が助かるか分からない。あとで後悔しないように、できることはすべてしたい』と、強い口調で訴えた」ことを報じている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041028-00000072-nnp-kyu
 また読売新聞によれば、父親は「27日、カタールの衛星テレビ『アル・ジャジーラ』にビデオ出演し、(本人を)無事解放するよう訴えた」ようだ。
 「『(本人が)自衛隊イラク駐留や米国の政策を支持している訳ではないことをわかってください』と語りかけ、また『イラクの人々に同情したから、イラクへ行ったのです』と父親が訴えた」と、報じている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041028-00000205-yom-int
 また同じ27日に、息子の命を助けて欲しいという主旨の手紙が、両親から小泉首相町村外相に届けられたと共同通信が報じている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041028-00000098-kyodo-pol
 無事を願って署名運動を友人たちが開始している。
 これは小泉首相に対して救出を依頼する署名で、28日に小泉首相に送り届ける予定だと西日本新聞が報じた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041028-00000071-nnp-kyu
 28日の毎日新聞によれば、小泉首相は、交渉ルート作りが難航していることを示唆したとのことだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041028-00000063-mai-pol
 またロイター発の情報によれば、小泉首相は、自衛隊派遣延長の判断について、「総合的な判断必要」と発言している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041028-00000835-reu-int
 さらに、28日夕方放送されたカタールの衛星テレビ局アルジャジーラとのインタビューにおいて、青年の母親が解放を訴えたと時事通信で報じている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041029-00000938-jij-int
 現在のところ、人質になっている日本人青年の居場所も未だ特定できず、交渉ルート自身も確立できていない。救出に向けて進展が見られないと、読売新聞が報じた。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041028-00000214-yom-pol
 「手だて尽くし救出をはかれ」という内容の神戸新聞の社説。
http://www.kobe-np.co.jp/shasetsu04/1028ja28930.html

 人質にしているグループに対する町村外相の救出を求めるメッセージ。外国プレス出演の際のもので、英語版。
http://www.mofa.go.jp/announce/announce/2004/10/1027.html
 同日本語版。外務省のHPに掲載されている。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/iraq/j_jiken/m_gaisho0410.html

 日本人人質事件に関する共同通信の特集記事。27日付けの日本人青年の発言と犯行グループの声明を読むことができる。
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2004/hostages/
 この共同通信の特集記事の中では、「獄中で誓った『聖戦』 ザルカウィ氏、体制を敵視」という記事が興味深い。以下はその抜粋。
 「一方でザルカウィ氏には、両足を失った仲間を介護したり、母が面会に来たときに涙を流す優しい側面もあったという。三年間、同じ刑務所で過ごした高校教師ヨセフ・ラババ氏(35)は「外国人を拉致したとしても、イスラム教徒になるよう説得するような性格。首を切る残酷な殺し方はしないと思う」と語る。
 五月の米民間人ニック・バーグさん殺害事件ではザルカウィ氏が実行犯とされたが、映像では右手で首を切っており、同氏は左利きとするラババ氏らの証言と矛盾する。数々の犯行声明も本人の声とは違うという。
 ラババ氏は「彼は世界情勢や政治を知らない。計画性に欠け、大組織の統率能力もない」と指摘。アブロマン編集長も「軍事について知らず、実際にはイスラム戦士の小集団を率いている程度だろう。米国は、イラクの敵が外国人テロリストだと言うためにザルカウィ氏を利用しているのではないか」と話した。(ザルカ共同)」
http://news.kyodo.co.jp/kyodonews/2004/hostages/

 ところで、ロンドンでも大規模の反戦デモがおこなわれたようだが、支援活動をおこなうNGO支部代表がバクダッドで拉致された事件は、すでにニュージーランドでも報じられている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041020-00000064-reu-int
 ロイター発の情報では、「カタールの衛星テレビ、アルジャジーラによると、1週間前にバグダッド近郊で武装勢力に拉致された非政府組織(NGO)代表の英国人マーガレット・ハッサンさんが、イラクからの軍撤退と、拘束されているイラク人女性らの解放を英国にあらためて求めた」とのことだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041028-00000800-reu-int