オハウポの砦跡地を訪れる

 まず、Site 23-Ohaupo Redoubtに行ってみることにする。
 オハウポは、ハミルトンからテ アワムツに行く途中にあるATMもないような小さな町だ。
 テ アワムツに行く途中、これまでに何度も通過したことがあるのだけれど、オハウポには一度も立ち寄ったことがない。
 オハウポの砦跡地へのアクセス方法は小冊子でチェック済みだが、念のために、町のアンティークショップに立ち寄って、聞いてみることにした。
 ここの女主人は、ロンドンに住んだこともあり、ハミルトンで7年間ほどアンティークショップをやってきて、数ヶ月前にオハウポに店を移したという。
 商売はどうかと聞くと、ハミルトンからテ アワムツに抜けるこの道、グレートサウスロード(Great South Road)は、車がたくさん通るし、古くからの馴染みの客がついているから、順調だという。そこそこ車が通ることはわかるけれども、このオハウポに車が止まってくれるかどうかは大いなる疑問だ。
 私は骨董趣味があるわけではないけれど、店内を一通り見渡したところ、ニュージーランドではアンティークといっても半分はガラクタのようなものが多い中で、この店は結構いいものを集めているような気がした。
 マオリ土地戦争の話をすると、’Wind of Change A History of the European Settlement of Ohaupo’というV.Millingtonという地域歴史家が書いた本を紹介してくれた。 
 本をパラパラとめくってくれたのだが、オハウポにはドイツ系移民も多く移り住んだらしい。私はこうした本に興味はあるが、この手の本は、現在売られていないので、図書館で探すしかないという。
 この骨董品屋を後にして、オハウポからハミルトン寄りのオハウポ小学校近くまで1キロほど戻る。砦は、小学校裏の小高い丘にあったらしく、あたり周辺を少し散策する。
 この小学校近くには墓地もあるが、この墓地は最近亡くなった人たちのもので、マオリ土地戦争とは関係がないようだった。