教会に到着すると、公証人が式の遅れについてユーモアをまじえて説明している。12時から式が始まる予定が急遽会場が変更になったものだから、結局、式は12時30分からの開始となった。
花婿が、教会の前面で花嫁を待ち構えている。花婿には、着飾った男女がそばに数名きつ添っている。
そして、いよいよ花嫁の登場だ。父親が花嫁をエスコートしながら、花嫁が迎え入れられる。
新郎・新婦がそろったところで、公証人が挨拶を始める。
朗々とした声で公証人が結婚について説明する。なんとなしに、男と女の結婚と人生の幸福とが強調されているような印象を持った。ゲイマリッジ*1、シビルユニオン*2が法的に認められつつある今日、結構クラッシックな結婚観のように私には感じられた。
集っている人たちはどのように感じているのだろうか。おそらく、大半の人々は同感しているものの、リベラルな人たちは、多少批判的に感じていたかもしれない。
いずれにしても、おめでたい日のスピーチだ。私は好印象をもちながら公証人の挨拶を聞いていた。
そして、誓約とキス。そして結婚証明書への署名へと移る。
結婚式は、私が想像した通り、きわめてシンプルなものだった。