職員室でくつろぐ

 結構長い授業が終わって、教員室に戻ると、コーヒー、紅茶、甘いもの、パイのようなもの、いろいろなものが並んでいる。
 教員たちにまじって私もいただきながら、校長先生に、「今日はスウェーデンからもお客様が来ています」ということで紹介を受けた。
 先にも簡単な挨拶を済ませていたのだが、「こんにちわ、ご機嫌いかがですか、みなさん」「私の名前は、amamuと言います」「今は、キリキリロアに住んでいます」と、私はマオリ語で挨拶をした。
 教員たちといろいろな話をしたのだが、食べ物の話になったとき、「カレンゴ」(karengo)を食べたことがあるかと聞かれたので、何のことかと質問すると、どうやら海草らしいことがわかった。カレンゴはバターで調理することが多いという。調味料は加えないという。おそらく海水による自然の塩味だからだろう。
 学校長が、この学校にはベルがないという。ベルが鳴るときは、緊急避難のときだとつけ加えた。
 ニュージーランドでは、生活の中で追い立てられるような圧力がないからいい。キーウィからすると結構あるというのだが、日本人からくらべればないに等しい。