ニュージーランドの海は死んでいない

 実はこの先のハーヘイには、マリーンリザーブがあって、そこで魚介類を取ることは禁じられている。しかし、そこに至るまでの海岸では、釣りができるけれど、他のニュージーランドの海岸と同様に制限がある。
 海岸にあったある標識には次のように書いてあった。

  • スナッパー 27センチ以下はダメ 捕獲は9匹まで
  • キングフィッシュ 75センチ以下はダメ(バスと合わせて5匹まで。ただしキングフィッシュは3匹まで)
  • タラキー 25センチ以下はダメ 20匹まで
  • パウア 12.5センチ以下はダメ 10個まで
  • ピピ 大きさの制限はなし 50個まで
  • ホタテ 7月15日〜2月14日まで 10センチ以下はダメ 20個まで
  • ロブスター(オス) 54センチ以下はダメ (クレイフィッシュは、60センチ以下はダメ) ロブスター、クレイフィッシュと合わせて6尾まで
  • マッスル 25個まで

 ニュージーランドはどこでもそうなのだが、大きさの制限があり釣る量の制限があるということは、このコロマンデル半島の海も死んでいないということだ。
 この法律を犯すと、釣った獲物も、釣りに使った道具や自動車も全部没収になるから、気をつけないといけない*1
 カップルが海岸でゴムボートを車の牽引車から海辺に降ろそうとしている。ニュージーランドでは、船やヨットを牽引車に搭載していることも普通のことだから、「あれくらいなら、できそうだね」と私たちはお互いい感想をもらした。

*1:それでも違法に捕獲する問題がなかなか解決に至らない実情があり、マオリの若者がサイズ以下のものを取ったり、大量に採取する話がテレビなどでよく報道される。